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UPSIDE Foodsの特許状況 -追記

8月 14, 2023
培養肉

UPSIDE Foodsの特許状況 -追記

先日、培養肉関連企業のUPSIDE Foodsの特許件数がこの1,2年でかなり増加しているとの記事を書きましたが、

GOOD Meat、UPSIDE Foodsの特許状況

ここ最近のUPSIDE Foods社の特許で、優先審査を通して早期に権利化をしている特許を3つ、ピックアップしてみました。

1.17/929,646 COMPOSITIONS AND METHODS FOR INCREASING THE EFFICIENCY OF CELL CULTURES USED FOR FOOD PRODUCTION(食品生産に使用される細胞培養の効率を高めるための組成物および方法):

食品生産に使用される細胞培養の効率を高めるための組成物および方法に関する特許で、2022年9月2日に出願され、2023年7月25日に権利化されています。

特許の概要としては、細胞培養物の細胞密度を増加させる目的および培養食用製品の生産を目的として、遺伝子操作された細胞を作製および使用するための組成物および方法に関するものとなっています。

2.17/812315 Apparatuses and systems for preparing a meat product(肉製品を準備するための装置およびシステム):

肉製品を準備するための装置およびシステムに関する特許で、2022年7月13日に出願され、2023年4月18日に権利化されています。

特許の概要としては、囲まれた基材上での肉製品の増殖および肉製品の分離のうちの 1 つまたは複数を制御することのできる装置およびシステムであって、このシステムは、流体を受け取って肉製品を成長させ、もしくは拡張可能な方法で肉製品を基材から分離するように構成されているとのことです。

装置の概要の一例として、キャビティを備える筐体と、キャビティ内に配置され、長手方向軸の周りに湾曲した複数の入れ子状の表面と、肉製品の成長を支持するように構成された表面とを備える基板とを備えていて、基板は、長手方向軸に実質的に平行な流体を受け入れるように構成され得る装置とのことです。

3.17/660165 Methods for preparing a comestible meat(食肉製品の製造方法):

食肉製品の製造方法に関する特許で、2022年4月21日に出願され、2023年1月24日に権利化されています。

特許の概要としては、食肉製品を調製するためのテクスチャード加工された基材に関するものとなっています。
独立クレームはどれも食用肉製品を調製する方法クレームとなっており、複数の非ヒト細胞を少なくとも1つのパターン化テクスチャ基材に適用するステップと、パターン化テクスチャ基材上で細胞を増殖させて食肉製品を形成するステップと、食用肉製品をパターン化テクスチャ基材から分離するステップとを含む内容となっています。

今回は優先審査を通して早期に権利化している特許を3つピックアップしてみましたが、出願の流れとして、培養肉の製造工程とは逆に、細胞培養効率に関するものが3つの中では最新の出願であるというのが少し意外でした。開発過程において、より改善された細胞培養方法としての出願であった可能性があります。