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細胞培養ミルク関連企業と特許

10月 14, 2022

細胞培養ミルク関連企業と特許

まず言葉の定義から正直迷ってしまうのですが、培養肉も代替肉の一種類だとすれば、代替乳製品というのも多岐にわたるプロダクトを包含するという理解を私はしていて、まずはその中の細胞培養ミルクから注目をしてみたいと思います。ちなみに代替ミルクの中には、オーツミルクや豆乳なども含まれてくるので、代替ミルクは日本でもある程度なじみのある食品だということになるかと思います。

細胞培養ミルクについて、今回はシンガポールのTurtleTree社と、イスラエルのRemilk社を取り上げてみたいと思います。

特許については、以前紹介したLens.orgで簡単に調べてみました。

Turtle Tree社

シンガポールで創業し、米国にもオフィスを構えるTurtleTreeは、培養ミルクや培養肉といった細胞由来の人工食品を開発している。

出典:https://techblitz.com/turtletree/

特許出願中のものはフアミリー単位で3件。
主な出願国:オーストラリア、米国、シンガポール、欧州
異なる哺乳類の幹細胞を用いたミルクや乳製品の製造方法、細胞培養に関するバイオリアクターシステムや方法、栄養素生物に関する特許。すべて最近出願されており、登録になったものはない。

Remilk社

牛の乳タンパク質の生産に関与する遺伝子をコピーし、それを酵母に挿入し、酵母に非常に効率的な方法でタンパク質を生産させ、次のステップとして酵母を発酵槽に入れます。その中で急速に増殖をさせることで、牛が生産するものと同じ本物の乳タンパク質の製造が可能となります。製造されたこのタンパク質と、優れたビタミン、ミネラル、非動物性脂肪および糖 (コレステロールやラクトースは含まれない) と組み合わせることで、あらゆる乳製品の製造が可能となります。

出典:https://www.remilk.com/science

現在国際出願が1件。動物由来成分を含まないカゼイン組成物の製法に関する特許。

METHODS OF PRODUCING ANIMAL-FREE CASEIN COMPOSITIONS, CASEIN COMPOSITIONS AND USE OF SAME

なお、代替肉で有名なアメリカのBEYOND MEAT社や、Impossible Foods社は、代替ミルクへの参入を目指しているようです。植物ベースの代替プロダクトの開発と、細胞培養ベースの代替プロダクトの開発の2カテゴリーに住み分けられるのか、今後(もしくはすでに)両者の開発に携わる企業が出てくるのか、そのあたりについても今後少しずつ見ていければと思っています。