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代替タンパク質開発企業と特許のまとめ -SOLAR FOODS

11月 13, 2022

代替タンパク質開発企業と特許のまとめ -SOLAR FOODS

先日、NHK BSスペシャルでも取り上げられていて気になった、フインランドの代替タンパク質開発企業について、どのような特許をとっているのか、さらっと見てみたいと思います。
ちなみにNHKの番組では、水と空気からできるタンパク質ということで、フインランドの森のなかからタンパク質が生まれるようなイメージ演出がされていたので、私もアイキャッチを森にしてみました。もちろん現実は、水と空気からいつのまにやらタンパク質ができるといった単純なメカニズムではないようです。

SOLAR FOODS

いわゆる水素細菌のメカニズムを用いて、水の電気分解によって発生した水素と酸素、そして二酸化炭素から水素細菌に炭素化合物を生成させ、それを代替タンパク質として利用するというのがこの企業のメカニズムのようです。代替タンパク質はSoleinと名付けられているようです(ざっとみてみたところ、アメリカでは商標登録が苦戦しているようですが、Rマーク表示されているので、他の国では商標登録されているのでしょう)。
こちらのFoovoさんの説明が大変わかりやすかったです。

微生物、空気、電気を使ってタンパク質を開発するSolar Foodsが約13億円を調達

最近シンガポールでSoleinの販売認可を受けたようで、NHKの番組では味はあまりしないけれど、スープの材料として使ってみたところ、とろみがでたとのことでした。オレンジ色は成分のカロチン(人参等の栄養成分ですね)由来のようです。

特許の状況

今回もLens.orgで調べてみました。取り急ぎ、出願人を”Solar Foods Oy”として検索をかけています。

パテントフアミリーは11件。
単細胞タンパク質またはバイオマス生産のための菌株とプロセス、バイオリアクター、生物電気化学システム用の電力変換器、卵代替食品及びその製造方法、肉類類似食材の製造方法、微生物産物の製造方法、タンパク質またはバイオマス生産のためのバリアント細菌株およびプロセス、微生物塊を増殖させるための方法およびシステムといった発明を出願しているようです。

出願公開は2019年から急激に増えており、近年積極的に特許を取得しようとしているのが見て取れます。出願国については、母国フインランドをはじめ、デンマーク、ハンガリー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、イスラエル、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ブラジル、ペルー、コロンビア、シンガポール、マレーシア、韓国、と多岐にわたります。
日本への出願はない模様でした。競合他社がいない、販売予定が当面ない、といった判断なのでしょうか。

個人的には興味のある企業なので、競合他社などの情報も含め、今後ウオッチングしてみたいと思っています。